Model : Brompton M6R

Memo : 納車から2年。輪行も併用して、ほぼ毎日使われています。チェーンの洗浄&注油はご自身でされています。(走行距離:7000km以上)

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かなり、チェーン回りの駆動系が泥や砂で汚れています。チェーンテンショナーを取り外して全て分解し洗浄します。

リアホイールのスプロケットも汚れがびっしり付いています(画像左)。内装ハブの劣化したグリスを細部まで分解し、隅々まで洗い落とします(画像中央)。さらにハブボディも洗浄します(画像右)。

分解洗浄した後のリア内装ハブ(画像左)とフロントハブ(画像中央)。一つ一つ確認しながらハブを組み立てていきます(画像右)。

ハンドルステムの取付ボルト、ヘッドベアリングなど、ハンドル周りの部品を分解して劣化したグリスを洗浄します。ベアリングの消耗度合いを確認して、問題がなければそのまま新しいグリスをたっぷりと塗り、フレームにセットします。

リアフレームの付け根にあるリアヒンジブッシュKITが消耗していたため、ガタが発生していました。この部品は消耗品ですので分解して消耗度合いを確認します。

分解すると、もちろんスピンドルもブッシュも摩耗していたので交換します(画像左)。新しいブッシュに交換する前にフレーム側のバリを軽く研磨します(画像右)。

次に新しいリアヒンジブッシュKITを取り付けます。まずフレーム側の寸法を測定し(画像左)、次にブッシュの中心になるスピンドルを測定します(画像中央)。測定後、スピンドルがフレームより僅かに長かったため、ガタが出にくいようにスピンドル長を旋盤加工しました(画像右)。

ボトムブラケット周辺も砂や泥でひどく汚れています。クランクセットやリアフレームにも砂利や泥がこびり付いていたので洗浄します。

徹底的にパーツを分解、洗浄し、劣化部品の交換を行って、新品の状態に戻す作業のことをいいます。交換時期については、使用年数や使用状況・状態によって異なり、また各パーツそれぞれに異なります。

<メンテナンスとオーバーホールの違い>

メンテナンスは、チェーンやブレーキシュー、 ワイヤー類など、消耗頻度の高いパーツを交換し、調整する作業が主で、パーツを分解することはありません。 オーバーホールはメンテナンス作業に加え、パーツを分解、洗浄、補修し、再度組み直す作業のことをいいます。

 オーバーホールの必要性

 OVERHAUL (分解掃除)とは

    参考事例

グリスは、使って行くうちに水分等が混ざって劣化し、少しづつ流れていきます。古く汚れたグリスをそのままにしておくと、グリスの性能が発揮出来ず、グリスの量も充分でないため、金属摩耗の原因となります。よりよい状態を保つためには定期的に分解し、補修することが必要です。 また劣化部品の交換や、ネジの緩み、目に見えないサビに対しても早めのケアが必要です。

定期的なオーバーホールは、パーツの劣化を防ぎ、寿命を延ばすことができます。今ではもう手に入らないパーツを大事に使い続けるため、また大切に維持していくためには、オーバーホールは欠かせない作業のひとつなのです。

コンポーネントの分解・洗浄・グリスアップ・組み立て

  リアフォーク ヒンジブッシュの交換

リアヒンジブッシュKIT

ブッシュ

スピンドル

新品

摩耗しているブッシュ

今回ご紹介している内容はごく一部の作業で、オーバーホールの大半は「洗浄作業」です。

パーツを組み付ける作業よりも、はるかに多くの時間を費やします。

市販されているパーツクリーナーやウエスを使用するクリーニング方法は、あくまでも日常的なメンテナンスですので細部まで汚れを落としきれていません。

自動車エンジンのオーバーホールについても、はじめの作業は分解、そして洗浄です。洗浄が不十分だと各部の摩耗や部品と部品のクリアランス(隙間)も正しく確認できないため、エンジンの診断ができず、オーナーの使用状況も分からないまま、結局は部品を変えてばかりになってしまいます。それは単に部品を交換しているだけでオーバーホールとは言えません。大切な自転車をいつまでもお使いいただくためには定期的なオーバーホールをおすすめします。